夏になると、寝苦しさや体のだるさで「なんとなく疲れが取れない」という人が増えます。
その原因の一つが自律神経の乱れ。冷房と外気温の差、寝不足、生活リズムの乱れが積み重なると、
体がうまく回復せず、疲労がどんどん蓄積してしまいます。
そこでおすすめなのが「睡眠の中央時間」を意識すること。
睡眠時間そのものよりも、「寝ている時間帯のど真ん中」を一定に保つことで、自律神経が安定しやすくなるんです。
「睡眠の中央時間」とは、就寝時間と起床時間のちょうど中間の時間のこと。
例えば、平日は0時に寝て7時に起きるなら、中央時間は午前3時30分です。
休日にこの中央時間が大きくズレると、体内時計が乱れて自律神経に負担がかかります。
夏場はただでさえ暑さで疲労がたまりやすいため、このズレが「夏バテ」を引き起こす一因になるのです。
平日と同じ時間に起きるのは難しくても、睡眠の中央時間だけはキープすると、
体内時計を安定させることができます。
たとえば平日の睡眠が「0時〜7時」で中央時間が3:30なら、
休日は23時に寝て8時に起きるようにすれば、
9時間たっぷり寝ても中央時間は3:30のままです。
この方法なら「休日はしっかり眠れるのに、体内時計が乱れない」ので、自律神経を崩さずに済みます。
睡眠時間を増やすよりも、「中央時間をズラさない」ことが最優先です。
夏の夜はエアコンをうまく使って室温を26〜27℃にキープ。
除湿モードやサーキュレーターを併用すると快適に眠れます。
シャワーだけで済ませがちな夏ですが、ぬるめのお風呂に15分程度浸かると深部体温が下がりやすくなり、
入眠がスムーズになります。
ブルーライトは交感神経を刺激して眠りを浅くします。
寝る30分前からは画面を見ないルールを作ると、中央時間を守りつつ質の高い睡眠が取れます。
夏バテ対策は「睡眠時間を増やすこと」よりも、睡眠リズムを崩さないことが大切です。
平日の睡眠が0時〜7時なら、休日も中央時間3:30をキープするよう意識してみてください。
自律神経が安定すれば、朝の目覚めが変わり、疲れがたまりにくい体になります。
夏の暑さに負けず、快適な毎日を過ごしましょう。